【WE STORIES】vol.1 フラグスポート「選手に喜んでいただければ、それ以外は後からついてくる」
オフィシャルパートナーのみなさまに、アルバルク東京のパートナーとしての活動やその狙い、また込められた想いなどをお伺いし、インタビュー形式でご紹介する「WE STORIES」。第一回はマニフレックスさまをご紹介します。
アルバルク東京の睡眠は高反発マットレスの先駆け・マニフレックスによって支えられていると言っても過言ではない。選手のみならず、なんとチームスタッフとその家族にまで製品提供を行なうという徹底ぶりである。
では、なぜそこまで手厚くサポートを行なうのか?
今回はマニフレックスブランドの日本輸入総代理店である株式会社フラグスポート社長室長・矢崎 理さまと業務部長・保坂 晃さまにその理由について、伺っていく。
ーまず寝具を通してスポーツを睡眠という切り口でサポートするようになったきっかけを教えてください。
矢崎:1962年にマニフレックスを作ったジュリアーノ・マニ氏は自転車のプロロードレーサーで、引退後もチームをつくって選手育成を行なうなど、長きに渡ってその業界で活躍してきた人物でした。
なのでスポーツ選手にとってのリカバリーにおける睡眠の大切さという観点は持っていたと思います。
でも実は当初、マニフレックスを直接スポーツと結びつけることはイタリア本国ではやっていなくて、それを行なったのは弊社代表の山根崇裕が先駆けだったのではないでしょうか。
もともと山根は大手スポーツ用品メーカーで役員を務めるなど、業界とすごく密接に関わりがありました。
そして20年以上前、今季から埼玉西武ライオンズの監督に就任された松井稼頭央さんを起用したのが最初だと伺っています。
寝具といえばやはりきれいな女性が横になって気持ちよさそうに眠っている……といったイメージが一般的で、今でこそ超一流選手がマットレスのイメージキャラクターやアドバイザーとして起用されることはポピュラーになっていますが、当時は違和感があったみたいですね。
でもそこから逆輸出的にイタリア本国のマニフレックスでもスポーツ選手を起用するようになって、今はキエッリーニ選手(メジャーリーグサッカー・ロサンゼルスFC・サッカー元イタリア代表)などと契約しています。
ースポーツ選手はどのようなところに悩みを抱えていることが多いのでしょうか。
矢崎:やはり腰痛ですかね。どんなスポーツでも特に腰は月(にくづき)に要(かなめ)と書くぐらい重要で痛めたり、ケアしていらっしゃる方は本当に多いです。
改善のためにさまざまな器具を試す人もいますが、特に寝具が変わると全然違うという声を多くいただきます。
それが口コミで広まってマニフレックスをおすすめしてもらえる良い循環が生まれています。
ーどんなに真剣に競技に打ち込むアスリートでも寝ている間は無意識ですし、それが何時間も続くわけですから睡眠環境を整えるのは大切ですね。
矢崎:そうですね。自分の意識が働かない睡眠時に体に気を遣えるかは寝具次第なところはあると思うので、その部分を信頼を持ってマニフレックスに委ねていただいているのは嬉しいです。
ー野球、サッカー、そしてバスケットボールやその他マイナースポーツにいたるまで幅広い競技の選手やチームをサポートされていますが、どのような基準で契約先・提供先を選定しているのでしょうか。
矢崎:我々は実は基本的に何もご縁のないところからご提供のお話を持ちかけることはありません。
ただ勢いがある、人気があるというだけでアプローチすることはないということですね。
ご興味を持っていただけたならまず選手自らご購入の上、体感していただきたいんです。その上で気に入ってご愛用いただいているといった話があれば検討の上、正式にご契約の打診をさせてもらうという順序です。
これは徹底していて、我々の誇りというかこだわりです。
ーその中でアルバルク東京のサポートをしていただけることになったきっかけを教えてください。
保坂:やはり一番最初は選手が個人的にご購入くださっていたところからですね。最初は当時所属していた二ノ宮(康平:現B2越谷)選手が使ってくださっていて、次に田中大貴選手が買いに来てくれました。
まだBリーグができる前、アルバルク東京の前身チームの頃のことです。
そこからトレーナーの荒尾裕文さんから腰痛で悩む選手が多く、特に宿泊場所に大きく左右される遠征時の睡眠環境改善についてご相談を受けました。
事前にチームの中でどんなものを使ったらいいか検討を重ねた結果、選手から今マニフレックスを使っているから、相談してみたらどうかという声が挙がったそうです。
それでまずはBリーグが開幕する2シーズンくらい前からスターター+数名分を遠征用の寝具としてチームでご購入いただいていました。
そしてBリーグ発足、プロ化となる段階で改めてアルバルクさんから弊社にサポートについてご相談があって、正式にサプライヤーとして契約したという経緯です。
ーサポートする上でバスケットボール選手特有の対応を行った例はありますか?
保坂:やはり身長が大きい選手が多いので、マットレスも通常サイズでは足りない人がいました。
そもそも遠征に行くとベッドの大きさが足りず、はみ出したり対角線に“気を付け”の姿勢で寝るのが学生の頃から当たり前だったそうです。
マニフレックスは1cm単位でのサイズ調整に対応可能なので、選手の身長に合わせたマットレスをご提供しました。
中にはオーダー品を待てないという選手もいたので、その場合は既製品をつなげる形で大きく使えるようにしました。
矢崎:お届けは業者を使わず、我々が直接行かせてもらっています。そこで生まれるコミュニケーションを大切にしたいからです。
選手を一番近くで支えるご家族の分もご提供させていただき、ともにサポートしていきたい気持ちをお伝えしました。
もしかしたら少し古いこだわりかもしれませんが、そうすることで我々も選手やチームをさらに近くに感じられますからね。記念撮影では大抵皆さんマットレスの上で大の字になって写真を撮ってくれます(笑)それが何より嬉しいです。
ーありがたいことに選手だけでなくフロントスタッフとその家族を含めたチーム全体に製品をご提供いただいてます。その理由を教えてください。
矢崎:それも選手に喜んでもらうためです。本人の睡眠環境改善も大切ですが、選手は自分を支えてくれる人々に喜んでもらえることがモチベーションにつながるのではないかと。裏を返せば周りの人たちが幸せじゃないと選手へのサポートも充実していかないと考え、提供することにしました。
本来マーケティングのことだけを考えればチームとして選手の皆さんに愛用してもらっている、で成立するじゃないですか。
もっと言ってしまえば選手家族への提供をやめればもう2つくらいスポーツチームをサポートできてしまいます。でもそういうことじゃないんですよ。
我々はラグビーの静岡ブルーレヴズや東京サントリーサンゴリアスのサポートもしています。ラグビーは登録選手が50人くらいいて、そのご家族分もとなるとバスケットボール以上に提供数は膨らみますが同じように対応させていただいています。
やると決めたら揺るがず、同じ姿勢で取り組むようにしています。
ーアルバルクとはサプライヤー、SDGsパートナー、そして今季から新たに最上位となるダイヤモンドパートナーに加わっていただきました。その理由を伺いたいです。
保坂:弊社も取り組んでいるSDGsに関する活動が徐々に広がりを見せ、Bリーグとしても力を入れていく流れにありました。アルバルクさんもチームとして「ALVARK Will」を掲げて行なっていくとなった時に一緒にできることがないかという話をすごくポジティブにさせてもらったんです。
数シーズン前から形にしようと動き始め、単なるサプライヤーではなく、どうしたらもっとチームの役に立てるか議論を重ねていきました。
それがSDGsパートナーやマニフレックスシートの設置、ダイヤモンドパートナー契約という形で自然に分厚くなっていった感じです。
ー会場ではお客様がマニフレックスシートに座った時に感動している姿を度々見かけます。その様子を見ていた別のお客様に「次はあの席で見たい」と言っていただく場面もあって、我々としても設置して本当によかったです。
これまでアルバルクと歩みを進めてきた中で印象深いエピソードがあれば教えてください。
矢崎:Bリーグ2年目の2017-18シーズン にサンロッカーズ渋谷との試合が青山学院大学でありました。その日チームは会場の都合で選手のリカバリーの時間をその場で取れないという問題を抱えていました。
そこで表参道にある弊社ショールームを使わせてもらえないかというご相談を受けて、場所を提供しました。せっかくお迎えするならと全選手のタペストリーを並べて装飾し、食事とマッサージを2フロアに分けてできる体制を整えました。
ゲームに勝った後でしたし、とてもいい雰囲気で過ごしていただけたと思います(笑)
ーそのような相談をしてもらえるのも普段からコミュニケーションを取っていただいているからこそだと思っています。
これから先パートナーシップ関係をさらに強固にするために、ご一緒できそうなことがあればお伺いできればと思います。
矢崎:既にアルバルクさんでバスケットボールの出張授業なども行っていると思いますが、そこで一緒に眠りの大切さについて伝える機会をつくれたらいいなとは思っています。
でも会社としてはマーケティングに利用するというより、アルバルクさんをサポートして選手の皆さんに喜んでほしいというのが一番です。
ビジネスチャンスを見い出そうとしているかと問われれば必ずしもそうではないんです。
選手に喜んでいただければ、それ以外は後からついてくるという感覚ですね。
ー最後にスポーツを支える立場としての想いの部分を伺えればと思います。
なぜそこまでスポーツを大切にするのかというと代表の山根の生い立ちが深く関係しています。
山根は戦後間もない一番貧しい時代を生き抜く中で、東京五輪の開催などスポーツを軸に復興していく日本の姿を見てきています。
戦争で父親を亡くし、女手ひとつで育ててくれた母親からは常々スポーツこそが平和の象徴であり、争い事がない世の中でなければ広まらないものだと聞かされていたようです。
だから山根はスポーツの尊さ、アスリートへの多大なるリスペクトを人一倍強く持っています。それに対する恩返しの意味も含めてスポーツを支えていきたいということなのでしょう。
これからもその気持ちは変わらないですし、我々もスポーツに直に触れる中で想いに共感しているのでしっかりサポートを行なっていきます。
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